今の坂本勇人は負担軽減のためにコンバートしても復活しない…打撃の天才であるが故にハマった“落とし穴”とは
巨人のショート・坂本勇人(34)に関する記事が次々とYAHOO!ニュースのトピックスに転載され大きな話題を集めている。何しろ4月7日の午前中は、8本のうち2本が坂本の記事という“異常事態”だった。
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4月8日、TBS NEWS DIGは「【巨人】坂本勇人 やっと出た開幕から23打席目で今季初ヒットがホームラン!現役最多・通算2206安打目」の記事を配信し、YAHOO!ニュースのトピックスに転載された。
坂本に関する久しぶりの“吉報”だったが、「これで大丈夫」と安堵している巨人ファンは少数派のようだ。担当記者が言う。
「坂本に関する記事ラッシュが始まったのは4月2日に遡ります。デイリースポーツの電子版が『巨人 不振の坂本が2年ぶり犠打 七回無死一、二塁で初球をきっちり転がす 長野の勝ち越し打呼び込む』の記事を配信したのです」
坂本に関してYAHOO!ニュースのトピックスに転載された記事のうち、出典を明記しなかったものは文末にまとめた。興味のある方はご覧いただきたい。
「オープン戦は22安打無得点が続いたこともあり、打率は1割1分1厘と低迷。更に開幕からも無安打だった坂本選手は、開幕3試合目の中日戦で送りバントをしたのです。デイリースポーツは坂本選手にとっては2年ぶりの犠打だったことや、観客が驚いて球場がどよめいたことを伝えました」(同・記者)
現在の“名ショート”は4人
続く4試合目の4月4日は16打席連続無安打。5日は今季初のスタメン落ち。7日は開幕19打席無安打で5戦連続出塁なし──スポーツ紙の電子版は坂本の不振を次々に伝え、記事はYAHOO!ニュースのトピックスに転載され続けた。
巨人ファンでなくとも「坂本はこんな選手ではなかったはず」と驚いているに違いない。ショートは何より守備力が求められるが、坂本は従来のイメージを打破する打率と本塁打数を記録し、幅広い人気を集めた。
ベストナインやゴールデングラブ賞を見ると、ここ数年で受賞したショートは坂本を入れて4人だと分かる。
他の3人は年齢順に、ソフトバンクの今宮健太(31)、西武の源田壮亮(30)、そして阪神の中野拓夢(26)だ。彼ら4人の打撃成績をキャリアハイで見てみよう。
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