「目指すべきではないというような差別的発言も…」元グラドル永井里菜(30)がさいたま市議に当選、語っていた転身のワケ
なぜグラドルから政界へ?
永井さんは2019年から半年間、オーストラリアへ留学したが、帰国すると待っていたのは新型コロナウイルスの流行だった。留学前からグラドル引退を考えていた永井さんは、これを機に興味のあった地域社会に関わる仕事ができないかと考えた。
「私のおばは知的障害があり、体も不自由なんです。私自身も母子家庭で、4歳の頃に母が離婚し一人で兄と私と妹を苦労しながら育ててくれました。そうした環境から地域社会による支援の必要性を感じていました。そんなときに、知人だった議員秘書の方から『衆議院選があるから手伝ってみませんか?』と言われ、2021年に立候補した杉村慎治さんの選挙、その後2022年の参議院議員選挙に立候補、当選しました高木まり参議院議員のお手伝いをすることになりました」
両選挙では候補者付きの運転から、パソコンの打ち込み、ビラ配り、陳情に来た人の意見のメモなどの作業をこなしたという。
「ビラ配りをしていると様々な方の声が聞けます。障害のある方に『もっとバリアフリー化してほしい』と言われたり、おじいちゃん、おばあちゃんに『もっと住みやすくして。車を返したらどこにもいけない』と言われたり。困っている人が多いことに改めて気づきました」
この経験から、改めて地域社会に貢献する仕事がしたいとの思いを強めた永井さんは、自身が住むさいたま市北区が選挙区の枝野幸男事務所の門を叩いた。立憲民主党を選んだ理由については「私の家はもともと民主党をずっと応援していたこともありますし、党が多様性を大事にしていることにも共感していました」という。
枝野議員といえばアイドルオタクとして知られるが「枝野さんがアイドル好きだから選んだとよく言われるんですけど、全く別なんです。入ってから枝野さんがアイドル好きだと知ったくらいです」と笑う。
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