今年の巨人投手陣を総点検 原監督の予言を実現させるために必要な4選手は
原監督「6、7月ぐらいに走り出す」
原辰徳監督は3月27日に行われた激励会で、「チームの層が非常に厚くなってきました。3~5月は少々なじむまで多少“山あり”ですが、6、7月ぐらいになったら、このチームが“奪回”というなかで走り出していきます」と力強く宣言し、多くの入れ替えを示唆している。
この言葉を踏まえると、現在の故障組からの先発候補として、19年の高卒ドラ1右腕の堀田賢慎(昨季1軍で2勝3敗、防御率6.29)と堀田と同期入団の高卒ドラ4左腕・井上温大(同1勝1敗、防御率6.00)の名前がまず浮上する。
ともに現時点では満足に登板出来ていないが、焦らずに調整登板を経て、ペナントレースが佳境に入る夏場くらいの復帰に期待したい。ちょうど投手陣がへばってくる時期だけに大きな戦力アップとなろう。
さらにリリーフ組は、15年ドラ7左腕の中川皓太と20年のドラ1右腕・平内龍太に注目である。
中川は21年にセットアッパーとして58試合に登板し、防御率2.47。平内は昨季53試合に登板、中継ぎ陣の中心メンバーとして活躍した。ともに今季は、コンディション調整のため育成契約となっているが、現在はブルペン入りしている。近いうちに試合復帰するのではないだろうか。
この2人が戻ってくれば心強いことこの上ないが、その前に原監督が“走り出す”目標とするその日まで、いかに現有の戦力で踏ん張れるかに注目である。
[3/3ページ]