紀里谷和明監督「非常に偏った人間になっちゃったのも事実」 最新作が“最後の作品”になるまでの苦悩
「バンドが解散する時に似ている」
「CASSHERN」(2004年)での華々しい映画監督デビューから19年。4月20日で55歳になる紀里谷和明監督は、「絶望しか見えないこの世界は救われるべきか?」と問う最新作「世界の終わりから」(公開中)を発表した。だが、その完成披露試写の舞台あいさつで、「映画ではない領域も見てみたい。一度、映画作りをストップさせて違う道へと歩む」と宣言する。そのため同作は「最新作にして最後の作品」としても注目されることになった。
「世界の終わりから」の製作費は、紀里谷作品のなかで一番の低予算となる。...