テレビはオワコンと呼ばれても…Z世代に「オーディション番組」が大人気のワケ

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ソロシンガーを発掘

 それがシンガー・ソングライターの広瀬香美が“歌姫”を発掘するオーディション「日テレpresents 広瀬香美×Hulu【新時代の歌姫】発掘プロジェクト」という。これまでのオーディション番組と何が異なるのだろう。

「これまでは“グループ”結成のためのオーディション番組ばかりでしたが、今回は“ソロシンガー”を発掘するためのオーディションです」

 いわれてみればそうかもしれない。

「ダンスグループはオーディション番組のみならず、アーティストも飽和状態になりつつある。そんなグループ全盛の時代に、今度は個人で勝負できるオーディション番組ということで、レコード会社も含めて話題になっています」

 なぜ広瀬香美なのだろう。

「30年前、『ロマンスの神様』がミリオンセラーの大ヒットとなり“冬の女王”と呼ばれた広瀬ですが、昨年はZ世代の間で『ロマンスの神様』がバズって関連動画の総再生回数は16億回を突破、TikTok2022上半期トレンド大賞も受賞しました。Z世代からの人気もある彼女は、音楽プロデューサーであり、作詞、作曲、編曲、ボイストレーナーもこなすアーティストですから、オーディションにもピッタリと言っていいでしょう」

 参加者の年齢に上限設定はないという。

「あくまで歌声を重視ということで、エントリーする際の歌唱動画は顔を映さなくても良いという応募規定も珍しい。人気ユーチューバーや歌手のAdoも“声だけ”で活躍しています。そんな時代だからこその応募規定も納得できますし、Z世代にもウケるでしょう」

 09年に英国のオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」に出場したことをきっかけに世界中で人気となり、NHKの「紅白歌合戦」にまで出場した“歌うまおばちゃん”スーザン・ボイルの日本版が生まれる可能性もある。

デイリー新潮編集部

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