テレビはオワコンと呼ばれても…Z世代に「オーディション番組」が大人気のワケ

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 オワコンと呼ばれるテレビ業界で、Z世代を中心に人気の“鉄板ジャンル”があるという。それが素人参加型のオーディション番組だ。

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 オーディション番組といえば、花の中三トリオ(森昌子、桜田淳子、山口百恵)やピンク・レディー、小泉今日子、中森明菜らを輩出した「スター誕生!」(日本テレビ・1971~83年)や、林寛子、高田みづえ、石川ひとみらを輩出した「君こそスターだ!」(フジテレビ・73~80年)を思い出す人もいるかもしれない。

 とんねるずやシティボーイズがグランプリを獲得した「お笑いスター誕生!!」(日テレ・80~86年)もオーディション番組だった。

 80年代末には、アマチュアバンドのオーディション番組「三宅裕司のいかすバンド天国」(TBS・89~90年)のヒットもあった。

 90年代になると“夢のオーディションバラエティー”と銘打った「ASAYAN」(テレビ東京・95~02年)から、つんく♂プロデュースのモーニング娘。や小室哲哉プロデュースの鈴木あみなどがデビューした。

「なんで今さらオーディション番組?」と思う方もいることだろう。民放プロデューサーは言う。

「オーディション番組復活の先鞭をつけたのは、9人組ガールズグループのNiziUを発掘した『Nizi Project』でしょう。韓国の音楽プロデューサー、パク・ジニョン(J.Y. Park)が設立したJYPエンターテインメントと日本のソニー・ミュージックエンタテインメントが組んだオーディションです。日本ではHuluがインターネット配信し、日テレの朝の情報番組『スッキリ』が定期的に放送したことで火がつきました」

 かつてのオーディション番組と何か違うのだろうか。

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