プラモデルのタミヤが「ウクライナ軍仕様のレオパルト2」を発売 専門家も「絶対、買って組み立てる」というワケ
平和の希求
まさに“メイドインジャパン”と言うべきか、タミヤのプラモデルはパーツが精巧なところが最大の特徴だ。国内メーカーを除けば中国にライバル企業があるが、まだまだ彼我の技術差は大きいという。そのため欧米でも、プラモデル愛好家はタミヤの商品を購入するそうだ。
プラモデルの世界で、プロのジオラマ作家は“情景師”や“情景作家”などと呼ばれ、世界中のファンから支持を受けている。彼らがタミヤのプラモデルを使って作品を創ることは極めて多い。
「当然ながらジオラマの題材に戦争が選ばれることも多いのですが、最前線の悲惨な光景が作られることは稀です。戦場で休息している兵士とか、廃墟と化した街で民間人と兵士が交流している光景など、“ほっこり”とした場面を通して平和の貴さを訴える作品が目立ちます。ロシアによるウクライナ侵略も、ジオラマ作家が題材に選ぶことは確実でしょう。タミヤがウクライナに供与されたレオパルトを商品化したのは、ジオラマ作家の活動を支援し、戦争の無益さを後世に伝えるという目的もあると思います」(同・軍事ジャーナリスト)
註:「ロシアは負けない」発言の森喜朗氏に、防衛大名誉教授が言いたいこと(デイリー新潮:2023年1月29日)