プラモデルのタミヤが「ウクライナ軍仕様のレオパルト2」を発売 専門家も「絶対、買って組み立てる」というワケ
充実のラインナップ
こうした背景を理解しているプラモデルファンも多いようだ。Twitterには《歴史の1ページを目の当たりにしてるっていう実感がある》との投稿もあった。
タミヤは世界有数のプラモデルメーカーだけあり、商品のラインナップも充実している。ロシアによるウクライナ侵略戦争で実際に使われている兵器も、かなりの数が既に商品化されているのだ。
ウクライナ軍が使っているものでは、「1/35 ゲパルト 西ドイツ対空戦車」、「1/35 ドイツ歩兵戦闘車 マルダー1A2 ミラン」、「1/35 アメリカ M113A2 デザートワゴン」、「1/35 アメリカ M577 コマンドポスト」──という具合だ。
間もなくイギリスとアメリカが供与する予定になっている戦車も、「1/35 イギリス主力戦車 チャレンジャー2 イラク戦仕様」や「1/35 アメリカ M1A1戦車 ビッグガン・エイブラムス」として商品化されている。
ロシア軍の戦車も揃っている。ウクライナ軍に多数が鹵獲(ろかく)されたことでも注目された「1/35 旧ソビエト T72M1戦車」も商品化されている。
「プラモデルを設計する際、タミヤは徹底した取材を行うことで知られています。米軍や自衛隊などが使っている車両は協力を要請し、実物を撮影したり、スキャニングしたりするのです。操作する兵士のミニチュアもクオリティが求められるので、実際の自衛隊員がスキャニングされたそうです」(同・軍事ジャーナリスト)
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