世界戦中止で大ピンチ 新米プロモーター「亀田興毅」が明かす「頭のてっぺんが薄くなって、メシも喉を通らない」ほどの苦悩

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「えっ、どうしよう……」

「いや、今回はさすがにキツいですね……。現役時代から色んなハプニングを乗り越えてきましたが、うーん、神様はどれだけ僕に試練を与えれば気が済むんやろ」

 そこには、かつてファンもアンチも巻き込んで、ボクシング界に大旋風を巻き起こした“悪童”の面影はなかった。プロモーターとしての“大勝負”を目前にして降りかかった予想外のトラブル。交渉のため急遽、ニューヨークへ発つことになった亀田興毅氏(36)を直撃すると、疲れと焦りの色を隠せない様子だった。

 亀田氏は現在、ボクシングイベントをプロデュースしており、4月16日には初めての東京での興行となる「3150FIGHT vol.5~東京を殴りにいこうか!~」(国立代々木競技場第二体育館)を控えている。

 この大会ではWBC世界ミニマム級3位の重岡優大(25/ワタナベジム)による世界初挑戦が予定されていた。しかし、対戦相手である同級王者のパンヤ・プラダブスリ(タイ)から、インフルエンザに感染して来日できないとの連絡が入ったのだ。この緊急事態を受け、プロモーターである亀田氏は、大会開催まで2週間を切った4月4日に会見を開いて世界戦の中止を発表。さらに、重岡の新たな対戦相手を決めるため、ニューヨークに乗り込んで交渉に臨むことになったという。

「もちろん、世界戦を直前でキャンセルしたパンヤには思うところがありますけど、病気と言われたら疑っても仕方がないですからね。パンヤ側から連絡があったのは、関係者と会食を予定していた3日の晩でした。“えっ、どうしよう……”と頭が真っ白になりましたよ。その後の食事もほとんど喉を通らないような状況でした。とはいえ、優大の新たな対戦相手を急いで見つけないといけない。こうした場面で、過去に実績のある大物プロモーターなら色々と融通が効くかもしれませんが、何しろ、僕はまだ駆け出し新米プロモーターです。なりふり構わず直談判し続けるしかない」

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