四千頭身の大失速、理由は二つの「面白くなさ」? 「素人じみたしゃべり芸」とプライドの高さへのアレルギーか

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プライドの戦いはコンビ内でも? 「不仲」という令和ならではの不安要素

 プライドの高さによる不協和音は、先輩世代だけでなく同世代の支持離れも招く。「コンビ仲が悪い」という空気は、令和にあっては大きなマイナス要素だからだ。

 面白さより人の良さを重視する風潮は、令和になって加速している。阿佐ヶ谷姉妹やサンドウィッチマンなど、人気芸人の支持理由に「仲が良さそうだから」と挙げる人が増えてきた。第7世代でも、ぺこぱやハナコといった仲良しエピソードのあるグループは、おおむね安泰といわれる傾向が強いように見受けられる。

 一方で四千頭身は、コンビ内格差を不安視されていた。羽振りのいい後藤さんとファッションで注目を集める都築さんに対し、いまひとつ石橋さんは影が薄かった。漫才でもセリフが少なく、仲間外れ説すら流れていたほどだ。

 そのうわさを裏付けるように、昨年の「突然ですが占ってもいいですか?」では三人の相性の悪さ、特に石橋さんのプライドの高さによる温度差が指摘されて反響を呼んだ。自分だけピン仕事がないことに葛藤があったそうだが、料理やサッカーといった得意分野に取り組んだ結果、ついに先月は後藤さんの月収を超えたそうである。

 トークとしてのオチはついたが、メンバー間にどう影響するかは難しい話だと思う。トリオでやっていくならば、四千頭身どころか頭でっかちな言動をどうするかが、それぞれに問われているのかもしれない。

冨士海ネコ

デイリー新潮編集部

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