「高山清司若頭」に言及した「池田孝志組長」を待つ運命

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池田組長との面談が

 3月30日、池田組の池田孝志組長と面談をするため、ある人物が岡山入りした。池田組は神戸山口組と連合を組み、6代目山口組とは対立関係にある。池田組長はその人物との話し合いの中で、6代目山口組の高山清司若頭に言及する発言をしたとされる。元山口組系「義竜会」会長で暴力団組員の更生を支援するNPO法人「五仁會」主宰の竹垣悟氏がその内容を明かし、解説する。

 池田組の本部がある岡山で池田組長と会ったのは、独立組織・浪川会(本部・福岡県大牟田市)の浪川政浩総裁だ。

「3月30日、池田組長と親しい間柄の浪川会長が面談したと聞いています。浪川会長としては、“ご機嫌伺い”のようなスタンスだったようですね」

 と、竹垣氏。

 神戸山口組と連合を組む池田組と6代目山口組は抗争中。昨年10月、岡山を地元とする6代目側傘下・5代目山健組の中核組織幹部から散髪中の池田組長が襲撃されたことがよく知られている。幹部は返り討ちに遭い、襲撃は未遂に終わっている。

注目発言の中身

「まさにそういった抗争の最中に、6代目側の意向を汲む実力者の浪川会長が、心中に含むところなく語ることのできる池田組長と会ってアレコレ話をしたということでしょう」(同)

 浪川会長のことを「停戦の使者」と表現するのはオーバーかもしれないが、それに近い存在のようにも見える。

 もっとも、そこで具体的な和平案がどうかは定かではない。ただし、池田組長の方から注目発言が飛び出したという。

「“高山若頭が死ぬのを待っている”と言ったそうです。“現状維持でよい”と。“ケンカに勝つつもりはない”とも口にしたとされています」

 抗争中のヤクザが「ケンカに勝つつもりはない」と言うのは不思議な感じもするのだが、

「まぁ冗談かもしれませんけれどね。池田組は金満ヤクザとして知られていますが、そもそも武闘派ではなく、ケンカを好まない組織です。血の気の多い組員らを“おいおいやめておけ”とたしなめることが少なくないようですね」(同)

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