【訃報】「最後のバンカー」國重惇史氏 「ダブル不倫」「離婚訴訟」「完治不能の難病」…波乱の人生の知られざる最期

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ワンルームで牛丼が夜食

 このスキャンダルを機に妻と離婚し、家族と暮らしていた都内の高級マンションも出ることになった國重氏。元妻から離婚訴訟を起こされ、多額の慰謝料の支払い義務まで負うことになったが、前後してベンチャー企業の会長職も退くことに。

「以降はワンルームマンションで暮らし、夜食は吉野家の牛丼といった生活を送っていました。けれど悲壮感は一切なく、不思議と楽しそうだったのが國重さんらしかった」(知人の一人)

 数年前から歩行や会話が困難になる「進行性核上性麻痺」という完治の見込みが薄い難病に罹り、車椅子での生活を送るようになった。昨年からは食事も流動食が多くなり、目に見えて体重も減っていったという。

 亡くなったのは4日の昼過ぎだった。関係者が話す。

「突然、容体が急変したそうです。ただし息を引き取る際は穏やかな様子だったと聞いており、波乱に満ちた人生でしたが、その幕引きは静かなものだったようです」

 生前、みずからを“ラストバンカー”と名乗っていた國重氏。銀行マンが“得意の絶頂”にあった時代を知る「最後のバンカー」だったことは間違いない。

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