【訃報】「最後のバンカー」國重惇史氏 「ダブル不倫」「離婚訴訟」「完治不能の難病」…波乱の人生の知られざる最期
4月4日、“伝説のMOF担”と呼ばれた住友銀行(現・三井住友銀行)元取締役で、その後、楽天副会長を務めた國重惇史氏(享年77)が死去した。“エリートバンカー”とは思えぬ、その破天荒な生きざまについては『週刊新潮』でもかつて詳報したが、その最期は突然、訪れたという。
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國重氏は東大経済学部を卒業後、住友銀行に入行。行内でも精鋭の集うMOF(旧大蔵省)担当を長く務め、“3000億円が消えた”とされる戦後最大の経済事件「イトマン事件」の際には、住友銀行とイトマン間の不透明なカネの流れを内部告発。...