「大阪朝鮮学園」敷地5000坪の売却計画 取得予定の会社代表は「誰かが勝手にやったのかも」
売却計画
往々にして、北朝鮮系不動産の取引では不可解な問題が起こりがちである。朝鮮総連本部ビルの差押え逃れのため、「仮装売買」に加担したとされたのは、公安調査庁の緒方重威(しげたけ)元長官だった。次にかかわったのは、多くの政治家との親交で知られる「永田町の怪僧」こと、最福寺の池口恵観(えかん)法主。最終的にビルを競落した不動産投資会社が倉庫会社に転売する際、山内俊夫元文科副大臣が仲介役となっている。
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元公安調査庁長官、怪僧、元文科副大臣に次いで登場したのは、日活ロマンポルノの「カメラマン」だった。
目下、東大阪市にある「大阪朝鮮中高級学校」の5000坪に及ぶ敷地が売りに出されている。運営母体は学校法人「大阪朝鮮学園」。「各種学校」扱いのため高校授業料無償化の対象から外されると、大阪朝鮮学園は決定の取り消しを求めて国を提訴。なおかつ、大阪府と大阪市からの補助金1億円カットでも法廷闘争に臨んでいる。しかしどちらも敗訴したため、金欠状態なのは確実だ。
公安関係者によれば、
「大阪朝鮮学園は学校の敷地を二十数億円で売却する計画を立て、保護者には表向き、教員の未払い給与に充てるためと説明しています。問題なのは、その売却予定先。昨年10月、“フィグラ”という映像制作会社が、学校の敷地の半分に“売買予約”の仮登記を行いました。しかし、所在地である東京・西新宿のマンションの一室には会社の実体が見当たらないのです」
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