映画「ある男」 撮影現場で安藤さくらが印象的だった…妻夫木聡ら男優陣は「監督のために頑張るぞ」という中、彼女は?

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育児と仕事の両立

 ところが、安藤は自分で考えて演技をするのではなく、監督と密接にコミュニケーションを取ることを選んだという。

「安藤さんは撮影前、石川監督に『説明してください』と単刀直入に依頼し、演技が終わると『これでよかったですか?』と確認を求めていました。石川監督と安藤さんのコミュニケーションは非常にきめ細かく、一つ一つの演技を2人で丁寧に組み立てていました。なぜ妻夫木さんや窪田さんと異なるアプローチを選択したのかと言えば、育児が大変という事情があったからだと思います」(同・スタッフ)

 安藤は2017年に第一子を出産した。それ以前は入念な下準備を行ってから撮影に臨んでいたが、今は子供が幼いため現在は充分な時間が取れないようなのだ。そこで監督と率直に何でも語り合ったのだろう。

「里枝という女性は今どういう想いを抱いているのか、安藤さんは監督と入念に確認していました。休憩に入ると、監督やスタッフと子育ての話に興じていたのも忘れられません。安藤さんは『ある男』の企画に惚れ込み、トップ女優として完璧な演技を披露しました。さすがのプロ意識で、名声は高まる一方です。それでも、ご本人にとって現在の最優先事項は育児なのでしょう。こういうスタイルで子育てと仕事を両立させる方法もあるのかと感心した関係者は少なくないと思います」(同・スタッフ)

デイリー新潮編集部

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