「俺の子を産んでほしい」 志村けんさんの知られざる胸中を“特別な関係を結んだ女性”が証言
「基本的に優しさの塊のような人」
志村さんが本気になった女性はその中でもわずかだったと、結衣さんが続ける。
「志村さんはLINEアカウントの交換も自分ではできないので、食事会の度に私が全員分のLINEを交換して、気に入った子がいれば教えてください、と言っていました。基本的に優しさの塊のような人なんですけど、面倒くさいのは大嫌い。結婚したいという割には、ひとりの子と長続きしないし“結婚はしたいけど、今の生活スタイルを変えるつもりはない”とも話していました」
中でも入れ込んでいたのは結衣さんと、彼女が志村さんの死の直前に紹介した女性。その二人に共通していたのは志村さんが「自分の子どもを産んでほしい」という言葉をかけていたことだった。
「男性として自分の子孫を残したいという欲求が強かったんだと思います。2016年に肺炎のため大阪で入院した際、死期を感じたのかもしれません」
志村さんの「二面性」
一期一会の女性との出会いを求める一方で、本気になった女性には自身の思いを託す。そういった女性関係における「二面性」が志村さんの実像だったのだろう。
かように奔放な関係を結んでいっても、トラブルになることは皆無だった。
「志村さんってまず清潔感がほかの人とは違いました。香水を使っていないのに、体からいい匂いがする。加齢臭が一切しないんです。それに女性への接し方も他の人とは違います。お酒を飲んでいるときは、必ず“君が飲めるんだったらうれしいな”と気を使ってくれて、お酒を強要するということは一切ありませんでした。帰るときも事前に約束していた時間に必ず帰してくれます。冬場だと“寒いだろう”と言い、駅と至近距離であっても志村さんの愛車だったロールスロイスで送ってくれました」
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