早稲田大「サークル新歓活動」再開も…「コロナ禍でコンパ文化はなくなりました」周辺の雀荘も消滅
コロナ禍で中断していた大学のサークル新歓活動が再開したというので、西早稲田の早稲田大学キャンパスを訪れた。春の陽気に包まれた大隈銅像前は、楽器を奏でたり、色とりどりの看板を手にする大学生で大賑わい。だが、大きな異変が……。「新歓コンパはどこでやるの?」と聞いても、「そういう文化はなくなったんですよ」。夜、JR高田馬場駅前にも行ってみたが――。
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【写真】99年、広末涼子が早稲田大学教育学部に入学しキャンパスは大騒動に。結局、ほとんど授業に出席しないまま03年に自主退学した
初めて新歓活動に参加した4年生
「早稲田大学名所古蹟研究会」は創立59年目を迎える大学公認サークルだ。新歓説明会を開いている教室を訪れると、スーツ姿の新入生がちょうど勧誘を受けている最中だった。
「僕が入った頃は、こういう対面がまったくなかったですからね」
取材に応じてくれたのは、昨年まで幹事長を務めていた山田俊さん(文化構想学部・4年)。山田さんが入学した2020年4月はコロナ禍真っ盛りのタイミングで、入学式も対面授業もなかった。サークル探しにも一苦労したという。
「Twitterを使って探しました。説明会もオンライン。ウチは大学公認サークルなので、大学当局からの大人数での集会禁止の指示に従わなければならず、しばらく活動はzoom上の勉強会だけでした。メインは全国の寺社仏閣を旅して回る活動なんですが、今年2月からようやく許可が下りるようになったんですよ」
では、サークルの仲間とどう触れ合っていたのか。
「1年生の時は、たまに1対1で先輩とお茶するくらいですかね。徐々に緩和されてはきましたが、飲み会もありませんでした」
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