りんごちゃんの“シン・ものまね”が話題 再ブレイクを阻むかもしれない“意外な壁”

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 モノマネタレント・りんごちゃん(34)の“シン・ものまね”が話題になっている。きっかけは、3月26日に放送された「千鳥の鬼レンチャン」(フジテレビ)への出演だ。これがさっぱり似てないのだが……実に面白い。

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 りんごちゃんがブレイクしたのは、2019年1月に出演した「ウチのガヤがすみません!」(日本テレビ)だった。赤いドレスで登場すると、高くて可愛いらしい声で話しつつ、「ミュージック・スターティン!」の掛け声の後、大友康平や武田鉄矢、吉幾三などのものまねを野太い声で披露するというギャップがウケた。

 ところが、最近は出番が減っていた。民放ディレクターは言う。

「レパートリーの固定化やキャラのマンネリ化が飽きられて露出が減りました。トーク力よりもキャラがウケてのブレイクは、旬が過ぎると他のタレントにポジションを奪われてしまいます。りんごちゃんの場合は“クセ強キャラ”とでも言うのか、同じりんごキャラでもある王林(24)の露出が増えると、出番は減っていきました」

 そんなりんごちゃんが新境地に立ったという。それが「鬼レンチャン」への出演だった。

「実は、りんごちゃんは昨年11月に初めて『鬼レンチャン』に出演しました。人気曲のサビだけを採点カラオケで1音も外さず10曲連続で歌えたら賞金100万円という人気コーナー“さびだけカラオケ”に出演したのです」

 コーナーの趣旨は歌唱力を競うものなので、ものまねの必要はない。とはいえ、ものまねタレントだけにそれは外せなかった。1曲目には従来からの持ちネタでもある武田鉄矢(海援隊)の「贈る言葉」を選んだが、登場時の姿が度肝を抜いた。

似てない面白さ

「見た目は全く似ていないのです。しかも、音程を外さないことが最優先なので、これまでの野太い歌声とも違う。けれど、とにかくインパクトだけはありました」

 続く2曲目はサンプラザ中野君(爆風スランプ)の「RUNNER」だったが、“りんご中野君”の扮装はなんだか僧侶のよう。井上陽水の「少年時代」、吉幾三の「Dream」、秋山雅史の「千の風になって」と5曲クリアしたが、GACKTの「12月のLove song」で音程を外した。

「この時すでに新たな感触を掴んだようです。若い子には特にウケたようで、TikTokで700万回も再生されたとか。そして、満を持して再登場したのが今回でした」

 井上陽水の「リバーサイドホテル」、長渕剛の「とんぼ」、サンプラザ中野君(爆風スランプ)の「リゾラバ」、松山千春の「大空と大地の中で」と4曲クリア。ところが、浜田雅功と槇原敬之の「チキンライス」を槇原の声で歌ったところ、声がかれた……。

「今回は持ちネタでのチャレンジが減り、吹っ切れた感じがしました。本人になりきっているのですが、そもそも丸顔で目がぱっちりしたりんごちゃんが、いかつい男性の顔マネをしても似るわけがない。それでもなりきりぶりと似てなさにギャップがありすぎて、ツボにはまった人が多いようです。歌う前には少しものまねもできるのですが、長渕は『セイ!』しか言いませんから、千鳥のノブ(43)も『どこが長渕やねん!』とツッコみつつ爆笑していました」

 クセ強キャラが方向性を変えてパワーアップしたということか。

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