ワクチン、マイナカードの次は「コオロギ食」… 専門家は「まず救うべきは農家、酪農家」
「こんなバカな国はない」
神戸大学大学院経営学研究科教授の國部克彦氏の話。
「コオロギ食を研究すること自体には何の問題もありません。しかし、コオロギ食を進めることの是非を議論せずに、政治家が政策として力を入れたり、大手企業が食品に使ったりするのは問題です。世界的に食糧難が懸念されるといっても、日本が抱えているフードロスなどの問題よりも優先されるのでしょうか。コオロギ食が地球を救うために良いことだと決めつけるのは違和感があります」
「昆虫食パフォーマンス」をやったのは河野大臣だけではない。小泉進次郎元環境相も昨年5月、昆虫食を口にし、「オレ、今、食べてるって感じ」と感想を漏らした。
民主党政権時代に農相を務め、現在も食の安全に警鐘を鳴らす活動をしている山田正彦氏は、
「河野太郎とか小泉進次郎が昆虫をパクパク食べているのか! あきれたなぁ、何考えているんだ。たんぱく質なら国産大豆だよ」
と、慨嘆する。
「酪農家やコメ農家がやっていけなくて自殺者も出ているのに対して、政治家はきちんと対応しなければいけない。にもかかわらず昆虫食をアピールするなんて、政治家としてあり得ないし、どう考えても日本のためにならない。どこの国でも流通していないコオロギを、日本だけ大臣がパクパク食べてパフォーマンスしている。こんなバカな国はないよ」
酪農家やコメ農家などが抱える“痛み”に、「総理候補」たちが気付く日は来るのだろうか。
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