「あなたはまだ若い。やり直せる」離婚を切り出した18歳年上の妻、夫はその後も浮気を続け土下座させられ…ついに出た本音

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前編【【37歳夫の告白】18歳年上の妻と出会ったのは小学4年生の頃、絵画教室を開いていた彼女が抱えていた"重大な問題"】からのつづき

 宮内謙佑さん(37歳・仮名=以下同)は、小学生の頃から通っていた絵画教室の先生・保菜美さんと、20歳のときに結婚した。18歳の年の差婚である。もとは人妻だった保菜美さんだったが、夫の浮気が原因で離婚。その心の隙間を埋めたのが謙佑さんだった。よりを戻そうと彼女に迫る元夫を謙佑さんは殴りつけ、関東地方で新たな人生を歩み始めたのだが……。

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 婚姻届を出し、保菜美さんは絵画教室を開きながら、彫刻や版画などの制作も始めた。謙佑さんも絵画教室の講師を務めるようになった。

「その地域では大人の生徒さんが多かったですね。昼夜問わず、ふたりで必死に働きました。家の近くに畑も借りて、自分たちで食べる分くらいは野菜を育てて。あっという間に何年かたちました。あのころがいちばん幸せだったかもしれない。僕は子どもがほしいと思ったけど、彼女は『たぶん無理よ』と言っていました。彼女、婦人科系の病気をしたことがあったみたいで」

 それでも近所の人たちともつながりができ、週末の夜、みんなで絵画教室に集まってパーティを開いたりもした。保菜美さんの魅力が、近所の人たちを惹きつけていったと彼は言う。

「明るくて楽しくて、人の心に刺さる言葉を口にする。ほんの数年で、彼女はすっかり地元の人気者になりました。保菜美は占いはやりませんが、近所の人たちの人生相談みたいなこともしていました。勝手に相談を持ち込まれるので対応していた感じです。そのころ知ったんですが、彼女はけっこう敬虔なクリスチャンだった。だから誰かに悩みを打ち明けられると放っておけなかったみたいです」

絵画教室の生徒と…

 中でも足繁く通ってきたのは、絵画教室の生徒でもあった近所の優香さんだった。彼女は謙佑さんより5歳年上で、当時30歳。東京生まれの東京育ちだが、結婚して夫の生まれ故郷であるその地域にやってきた。ところが義父母との関係がうまくいかず、夫ともぎくしゃくするようになったのだという。よく保菜美さんの前で泣いていた。

「ある日、僕が教室の清掃をしていると優香さんが入ってきた。その日、保菜美は留守だったんですよ。『少し話してもいいかしら』と言われてお茶を出して。なんてことのない世間話をしたような記憶があります。ただ、帰りがけに彼女がちょっとよろめいたんです。すかさず支えたら彼女の顔が目の前にあって……。導かれるように唇を重ねてしまいました。彼女の頬を手で挟んだら熱くなってて。ふたりとも自分を止めることができなかったんだと思う」

 教室の入り口に鍵をかけ、彼女を床に押し倒した。彼女は自ら上になり激しく体を動かした。黄昏ときで、カーテンの隙間から差し込む西日に照らされた優香さんがとても美しかったという。喉の奥からせつない悲鳴のような音を絞り出して、彼女は動かなくなった。

「それでも顔は微笑んでいて。コトのあとの女性がこんなにきれいな顔をするなんてと見とれていると、彼女がうっすらと目を開けてニコッと笑った。たまらなく愛おしくなって抱きしめました。彼女はだるそうに立ち上がり、『またね』と帰っていった。あの日のことはものすごくくっきりと絵として心に残っています」

 床掃除をし、窓を開けて空気を入れ換えたころ、保菜美さんが帰ってきた。不思議と罪悪感はなかった。

「保菜美は、地元のカルチャーセンターで絵や美術を教える仕事が決まったと喜んでいました。僕たち、収入はあまりなかったんです。野菜を近所の酪農家さんにもっていって牛乳と交換したり、余った野菜を近所の人が肉と交換してくれたりしていましたが、基本的には貧乏生活。だからカルチャーセンターでの仕事を前からしたいと彼女は言ってたんです。それが決まってふたりで大喜び。僕、その日はケーキを焼きましたもん」

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