Colabo「バスカフェ休止」の抗議集会で反対派と衝突 「撮影するな!」「お巡りさんがおかしい」と絶叫
バスカフェ休止に怒ったColabo
「もう年度末ですよ。Colaboが最後のバスカフェをやりたい、やらせてくれと言っていたのにもかかわらず、先週は『中止』と言っていたんですが、今日は『休止』と言ってきたんです。休止というなら再開させてくれるってことですよね。このこともお昼に連絡すると言っていたのに、来たのは昨日夜だったり、あまりにも対応がひどすきます!」
およそ50人集まったColabo支持者たちがワーっと拍手で返す。
バスカフェとは、新宿の区役所前に止めたバスを拠点に、声がけして連れてきた10代の少女たちに食料や居場所を提供するColaboの主軸事業である。Colaboの会計不正問題が浮上した今年1月以降、バスカフェ前には活動日のたびに反対派が妨害に現れ、言い争いが起きるトラブルが発生していた。
3月14日には、Colabo側の申し立てで、裁判所が妨害の中心人物であったYouTuberに600メートルの接近禁止を命じる仮処分を出す事態に発展。一方、都は、場所を提供してきた新宿区が「通行人の妨げになっている」と改善を申し入れてきたこともあり、実施方法を変更するようColabo側に要請した。だが、Colabo側があくまで区役所前での実施を主張したため、28日にバスカフェの休止を通達した。
これに対し、Colabo側は「どうして妨害者のために大事な活動が潰されなければならないのか」と猛反発。二週にわたって、都庁前で抗議活動をするに至ったのである。
だが、抗議活動よりも彼女たちが躍起になっていたのは、目の前で聴衆者に紛れて“潜伏”している“敵”をあぶり出すことのようだった。
自分たちはビデオカメラで相手を撮影
何人かが〈写真、動画とも一切の撮影を固く禁じます〉と書かれたプラカードを手に持ち、怪しいと踏んだ男性の前に立ちふさがり、「いまスマホで撮っていましたよね」「名刺を出してください」などと声かけている。「なんでスマホ見ていただけで名刺出せとか言われなければならねーんだよ!」とブチ切れ出すサラリーマン風の男性。すかさず警察官が割って入る。都庁側の玄関前には数人の守衛が見守り、不測の事態に備えていた。
プラカードを持ったColabo支持者は、取材を続ける記者に対しても怪訝な顔で睨んできた。Colabo側は自分たちで撮影禁止と言いながら、相手の顔を抑えようとビデオカメラで撮影している。さすがに記者も黙っていられず抗議した。
――何の権限があってこんなことをするんですか?
「前回の集会でColabo側を非難するような動画がたくさん拡散されたからです」
――ここは公道であるし、こちらには取材する自由がある。
「取材は事前に申請があった方のみにお願いしています」
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