「逃げず、へこたれず、故郷に残した家族や愛する人たちのために」 日米の死闘から78年、「硫黄島」慰霊式典レポート
今も1万1千人余りの戦没者の遺骨が残る
海上自衛隊の関係者に聞くと、
「戦後は島全域が海上自衛隊の基地となっています。隊員以外は、施設の補修を担う建設会社と、訓練で訪れる米軍の関係者しか基本的に立ち入りできません」
ということだ。
島を訪れたアメリカ兵は、追悼の意を込めて自身の階級章や認識票を置いていくという。
一方、自衛隊員や米軍以外の民間人が島に入れるのは遺骨の収集事業か、今回のような慰霊行事の時だけだ。
島内には今も1万1千人余りの戦没者の遺骨が遺されている。