NHK「犬神家の一族」の撮影現場で、大竹しのぶに共演者がビビりまくっている
NHKは1月18日、「『犬神家の一族』制作開始のお知らせ」とのリリースを公式サイトに掲載した。推理作家・横溝正史(1902~1981)の原作をドラマ化したNHK版「金田一耕助シリーズ」は、今春放送予定の「犬神家の一族」で第4弾となる。
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【写真10枚】共演者を“ビビらせている”大竹しのぶ 画面越しでもその雰囲気は伝わってくる
第1弾「獄門島」(2016年)で名探偵・金田一耕助役は長谷川博己(46)だったが、続く「悪魔が来りて笛を吹く」(18年)、「八つ墓村」(19年)は吉岡秀隆(52)が演じた。
そして今回の「犬神家の一族」では前後編3時間の大作で、4月にBSプレミアムとBS4Kで放送される予定だ。
NHKが公式サイトで主演の吉岡をプッシュしているのは当然だが、共演者として注目されているのが大竹しのぶ(65)だ。担当記者が言う。
「大竹さんが演じるのは犬神財閥の創始者の長女・犬神松子です。1976年の市川崑監督(1915~2008)による映画版(制作・角川春樹事務所、配給・東宝)では高峰三枝子さん(1918~1990)が演じて話題になりました。白いゴムマスクが強烈な“スケキヨ”こと犬神佐清の母親役と言えば分かる人もいるでしょう」
大竹は朝日新聞の夕刊でエッセイ「まあいいか」を連載、1月20日掲載の「美しき仕事人たち」で「犬神家」の撮影現場の様子を紹介している。
ビビる共演者
大竹のエッセイから一部を紹介しよう。
《4月に放送されるNHKドラマ「犬神家の一族」の夜間ロケ、何日も前から、湖畔の撮影はかなり寒いと覚悟はしていたが、想像以上だった。こんな美しい空気や、そして瞬く(そう瞬くと言う言葉がぴったりの)星々を見られるのだから我慢できると思っていたのも束(つか)の間、足元から身体はしんしんと冷えてくる》
《何だろう、何でこんなにしんどいのに、朝の6時から深夜まで動き続け、昼も夜もお弁当なのに。カメラマン助手の女の子は「私の身体の半分以上はお弁当でできてます」って笑っていたっけ。美しいな。この仕事が好きだからやっていけるんだな。こんなに頑張っているみんなに褒めてもらえるよう、私はいい芝居をするだけだ》
キャストもスタッフも一丸となっている雰囲気が伝わってくる。もっとも、共演者は大竹に“ビビって”いるという。正確に言えば、大竹が凄すぎて驚かされているというのだ。一体、何が起きているのか、関係者が明かす。
「撮影現場で大竹さんは、スタンバイの時なら余裕の表情で周囲と雑談を楽しんでいます。ところが撮影が始まると、膨大なセリフを全くミスせず、入魂の演技を披露する。『稀に見る天才肌の女優』と改めて演技力を再認識させられ、共演にビビってしまう出演者も出ているのです」
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