吉永小百合、初の「おばあちゃん役」に挑戦 サユリストの元総理が明かした胸中
サユリストの存在
その理由について吉永のファン、いわゆる「サユリスト」の存在を指摘する。
「サユリストは吉永さんと同年代、団塊の世代が多い。彼らが少年期・青年期に見た『清純派』のイメージは鮮烈で、頭に焼き付いている。吉永さんもそれがわかっているので、ファンを裏切るような役柄を演じることがなかったのでしょう」
では実際に、彼らはどう語るか。かつて、政界きっての吉永シンパとも目された細川護熈元総理(85)にご登場いただこう。
「私は、サユリストと言っていいのだろうか」
などと言いつつ、
「ただね、いつも試写会には呼んでくださるので、出演されている作品はほとんど拝見しております。『細雪』の雪子さん役なんかは印象深いですね」
まごうかたなきサユリストだろう。続けて、
「吉永さんとは軽井沢の別荘が隣り同士。よく5月の連休や夏の避暑などでお会いしました。私の別荘では家庭菜園をやっておりまして、トマトやキュウリ、枝豆、ニンニクなどを作っていて、よく泥のついたまま、ビニール袋に入れて持っていったものです。とても喜んでくださって、お返しにケーキをプレゼントしてくださったこともありました」
と、凡百のファンとの違いを語る。その氏に、吉永の「挑戦」について聞くと、
「いつまでも若々しいので、大変かもしれませんね。でも、吉永さんならきっと上手に演じられると思います」
サユリストたちの呪縛から解放され、どんな“サユリおばあちゃん”を見せてくれるのか。