吉永小百合、初の「おばあちゃん役」に挑戦 サユリストの元総理が明かした胸中

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 かつての清純派も、今や喜寿を超えた。長き人気を誇るあの大女優が初の老人役に挑んだという。彼女を女神のごとくあがめてきた信者たちは、今回の節目をどのように受け止めるのか。

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 齢78にしてこれまで老人役を演じたことがなかったという吉永小百合が、巨匠山田洋次監督(91)の最新作「こんにちは、母さん」(9月1日公開)で老母役にチャレンジした。

「吉永が演じるのは、時に恋愛にも興じるような元気な老人。その意味では、通常の老人役とは違うのですが、それでも123本目の映画にして初の役どころには複雑な思いがあったようです」(芸能デスク)

「僕たち世代にとってミューズ」

 3月15日に開かれた完成報告会見で、吉永に老母役をオファーした経緯について山田監督が、

「年代的におばあちゃんをやってもおかしくないと思った。ただ、吉永さんは僕たち世代にとってミューズ。悩んだ挙句に“おばあちゃんをやっていただけますか”と相談しました」

 と明かせば、吉永本人も、

「“もちろんです”と言ってしまったんですが、早まったかな?と……」

 喜寿を超えてなお、老人役は“時期尚早”かと逡巡(しゅんじゅん)したというのだ。

 メディア文化評論家の碓井広義氏が言う。

「人生のステージや年齢に合わせて役柄が変わっていくのが普通ですよね。しかし、吉永さんは違う。日活時代から78歳の今まで『清純派』『清く正しく美しく』というイメージを守り、そういった役柄を一貫して演じ続けています」

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