「どうする家康」のレズビアン側室に時代考証を務めた専門家は「脚本を読んで驚いた」
先日放送されたNHK大河ドラマ「どうする家康」が、同性愛を扱った脚本で物議を醸(かも)している。時代考証を務めた名誉教授も驚いたそうで。
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「どうする家康」第10回「側室をどうする!」は、いわば「箸休め」にあたる回だった。大混乱に陥った三河一向一揆を無事おさめた松本潤(39)演じる徳川家康だったが、次いで側室選びという難題に突き当たる。正室である瀬名(せな)の推薦もあり、侍女の一人・お葉(よう・北香那〈きたかな〉)との間に娘をもうけるが、なぜかお葉の様子が怪しい。実は彼女はレズビアンで、別の侍女と相思相愛だったのだ。家康に触れられると「吐きそうになる」と告白し、側室を辞退してしまう――という筋書きで、「側室オーディション」が開催されるなどコメディー色が強い脚本だった。
ネットでは議論が噴出
しかし、この回が放送されるやネットでは議論が噴出。ツイッターには、
〈大河ドラマにいきなりLGBT配慮をぶっこんでくるのは違和感しかない〉
〈お葉がレズビアンだったのは史実なの?〉
といった困惑の声が広がることになった。
なぜこのような話になったのか、あるNHK局員が語る。
「いまのNHKは若い視聴者を増やすのに必死で、積極的に時流を取り入れようとしています。しかしもともとNHKが好きな若者には、報道やドキュメンタリーなど硬派な番組を好む人が多いといわれている。そのため今度の唐突な『LGBT回』も“視聴者に刺さっていないのでは”と局内で賛否両論なのです」
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