「あなたは痴漢。300万円払え!」アジアの外交官に示談金を請求した女性の正体【元公安警察官の証言】

  • ブックマーク

 日本の公安警察官は、アメリカのCIA(中央情報局)やFBI(連邦捜査局)のように華々しくドラマや映画に登場することもなく、その諜報活動は一般にはほとんど知られていない。警視庁に入庁以後、公安畑を十数年歩き、数年前に退職。一昨年『警視庁公安部外事課』(光文社)を出版した勝丸円覚氏に、痴漢扱いされたアジアの外交官について聞いた。

 ***

 今回ご紹介するのは、勝丸氏が公安外事課で大使館や総領事館との連絡・調整を行う公館連絡担当班に所属していた時の話である。...

つづきを読む