「疲労というより睡眠の時間がずれている……」大谷翔平を悩ます時差ボケの恐怖 脳卒中や心筋梗塞のリスクも

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「マイアミからこっち(キャンプ地)に移動して、また時差がある。疲労というより睡眠の時間がずれているだるさがあった」──大リーグ・エンゼルスの大谷翔平(28)は3月24日、キャンプ地のアリゾナ州テンピで取材に応じ、時差ボケの苦労を告白(註)。大谷ほどの強靱なアスリートでも体調不良になるのかと話題となった。

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 3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が、その後のコンディションに与える悪影響は相当なものがあったようだ。

 まずは改めて、超ハードだった大谷のスケジュールを振り返ってみよう。大谷は2月28日(日本時間3月1日)、アリゾナ州メサで行われたアスレチックスとのオープン戦に投手として先発出場。3回途中まで投げ、無安打無失点の好投を見せた。

 ちなみにアスレチックスの先発投手は藤浪晋太郎(28)。共に甲子園を沸かせた同学年の2人の投げ合いにも注目が集まった。

 大谷は登板を終えると、アリゾナ州フェニックスのスカイハーバー国際空港に移動。「片道4000万円」で話題となったチャーター機に搭乗した。

 チャーター機が羽田空港に着いたのは3月1日の午後10時すぎ。日本とアリゾナ州では16時間の時差がある。羽田に着いた時、大谷の“体内時計”は、アリゾナ時間の「3月1日午前6時すぎ」だったはずだ。

 その後、日本代表は順調に勝ち進み、3月16日に東京ドームで行われた対イタリア戦に勝利して準決勝進出を決めた。

 大谷を含む日本代表は試合後に荷造りを行い、17日午前2時50分に羽田空港を離陸。それから約13時間のフライトを経て、現地時間の17日午前3時前にマイアミ国際空港に到着した。

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