警察庁長官狙撃事件、28年目の新証言で明らかになった「失敗捜査の戦犯」とは?
〈警察庁長官狙撃 新証言〉――。3月20日、毎日新聞が朝刊1面から3面まで使って展開した長官狙撃事件に関する記事は捜査関係者に衝撃を与えた。警視庁は全容解明できぬまま2010年に時効を迎えたにもかかわらずその際、「オウム真理教の組織的テロ」と一方的に認定。だが毎日の報道は全く別の真犯人を浮き彫りにするものだった。
安倍元総理射殺事件が発生した際、この事件を思い起こした人も多かったのではないか。1995年3月30日、国松孝次・警察庁長官=当時=(85)が自宅マンション敷地内で銃撃された暗殺未遂事件だ。...