「子どもが欲しい、産めますか?」 志村けんさんが晩年、夢中になった女性が明かす素顔、今でも忘れられない“胸を打つ”一言とは?
27人ほどの女性を紹介
彼女はうれしさのあまり、そのツーショット写真をLINEのアイコンに設定した。すると、先のガールズバーのオーナーに見つかり、「店外で会うのは店のコンプライアンス違反だ」と激怒されてしまう。結果、結衣さんはガールズバーを退店。
その騒動の余波で結婚の話は流れてしまい、男女の関係も終わりを迎えた。それでも志村さんと何らかの付き合いを継続したかった彼女はある驚きの「提案」をする。
「私はVIPに女性を紹介する交際クラブに籍を置いていました。そこで、志村さんに知り合いの女性を紹介するようになったんです。2017年の春から亡くなるまでの3年弱の間、3カ月から半年に1度のペースで合計27人ほどの女性を引き合わせました」
女性を紹介する際は結衣さんがまず2、3人の女性を連れ、麻布十番のカフェで待ち合わせ、気に入った子と志村さんがスパへ向かう。さらに、その後の食事では結衣さんを含む女性たちが合流するという流れだった。
食事代のほかに交通費として帰り際に2万円を
何とも奇妙な関係性だが、紹介された女性の一人がこう語る。
「志村さんがスパに別の女の子と行き、私はその後の寿司屋でお会いしたんですけど、好きな食べ物や仕事の話をいろいろ聞いてくださいました。食事の後にLINEをしたらスタンプを送り返してくれて」
そうした女性には食事代のほかに、交通費として2万円を帰り際に渡すのが常だったという。
その中でも入れ込んでいたのは結衣さんともう一人、志村さんが亡くなる直前に紹介した女性。その二人に共通していたのは志村さんが「自分の子どもを産んでほしい」という言葉をかけていたことだった。
「男性として自分の子孫を残したいという欲求が強かったんだと思います。2016年に肺炎のため大阪で入院した際、死期を感じたのかもしれません」
“どんなにお金を持っていても普通の感覚を”
結衣さんが今でも忘れられない言葉がある。まだ交際中だったある日、駅まで車で送ってもらった時のことだ。
「“どんなにお金を持っていても普通の感覚を忘れちゃいけないよ”“謙虚に生きなさい”とおっしゃっていました。志村さん自身がとても謙虚な方なんですよね。あれだけ芸能界でキャリアを積まれてきた方です。娘以上に年が離れた女性に対し自慢話のひとつもしたくなるものですが、私は志村さんと3年ほど接していた中で、一度もそうした話をされたことがないんです」
酒とコントと女性を愛し、まばゆい芸能界を歩んできた不世出のコメディアン。彼がオフで見せていたのは、寂しさすら漂わせながら、女性に安らぎを求めたもう一人の「志村けん」の姿であった。
3月30日発売の「週刊新潮」では、女性が語った志村さんの知られざる素顔について詳報する。