犬にかこつけてご近所不倫…それでも「妻子を裏切っているつもりはない」と44歳夫に言わせる幼少時の記憶
前編【交際ゼロ日婚でいきなり妻の妊娠が発覚…真実を知って44歳夫がホッとした理由】からのつづき
高倉裕之助さん(44歳・仮名=以下同)は裕福だが冷えきった家庭で育った。両親は不仲な一方、小学生の時には「和室の柱に縛りつけた半裸の母を父が鞭打つ」光景を目撃。そんな環境で育ったためか、妻のお腹の子の父が自分でないと知った時「ホッとした」という。妻は裕之助さんとの子供を求めた、どうしても自分の子は欲しくない。ある日こっそりとパイプカット(男性の避妊手術)してしまった。
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その後、妻の友香子さんとは避妊をせずに関係をもったが、裕之助さんにはもう精子がないので妊娠はしない。妻は不妊治療をしようかしらと悩んでいたが、「ひとりいるんだから、無理するのはやめよう」と言い続けた。娘が小学校に上がるころには妻もあきらめたようで、娘のためにと保護犬を飼い始めた。
「寒い時期は妻も娘も散歩に行きたがらないんですよ。おとうさん、メタボ予防に散歩お願いと言われて、よく犬と早朝から歩いていました。それで顔を合わせるようになったのが、芽依子さんです。彼女とはよく一緒に散歩しました。だんだん親しくなっていきました。ある日曜の朝、『家で仕事をしているのに昨夜からPCの具合が悪くて困っちゃう』と彼女が愚痴ったんですよ。PCならお手の物なので、見ましょうかと言ったら喜んでくれて。そのまま歩いて20分くらいの彼女の家に行きました。独身かと思っていたら、二回り年上の夫がいるという。今は単身赴任してる、と」
PCはすぐに直り、彼はコーヒー一杯で彼女の家を辞した。彼が犬を連れて玄関で背を向けたとき、芽依子さんが「よかったらいつでも来て」とささやいた。その声が直接脳に響くようで、彼はぶるっと身震いをしたという。
「体中が妙な感覚に陥りました。なんとも官能的な声だった。振り返ったら間違いなく、彼女に抱きついていたと思う」
なぜか父と母の和室での行為が思い出されてならなかった。自分の中にもああいう行為への願望があるのだろうか。
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