東京18区の自民候補者に斎藤法務大臣の「女性秘書官」 決定の裏に「河野太郎」の影響

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 来る衆院総選挙に向けての候補者選定が活発化している。次回の衆院選からは、いわゆる“1票の格差”是正のため、小選挙区の区割りが変更となる。その影響で、選挙区が前回から新たに5区も増え、候補者の配置換えや新人候補の擁立などといった動きが複雑化しているのが、他でもない首都・東京だ。3月22日、自民党は、そんな東京の選挙区の一つ、18区(武蔵野市、小金井市、西東京市)の候補者を発表した。選ばれたのは、齋藤健法務大臣の秘書官を務める、新人の福田かおる氏――。なぜ彼女に白羽の矢が立ったのか。その背景には、ある現職大臣の存在があったという。

“じゃない方の”

 政治部デスクが言う。

「福田氏は、もともと農林水産省に勤めるキャリア官僚だったのですが、当時農水大臣を務めていた齋藤健氏がその優秀さを認め、“秘書として働かないか”と打診。本人も政治の世界に興味があったことから、承諾。霞ヶ関のエリート街道から一転、永田町の住人となりました」

 そして現在は、法務大臣を務める齋藤氏の秘書官に抜擢されている。

「齋藤法務大臣の秘書官といえば、北川景子に似ていると評判の法務省キャリア・中村明日香氏が有名ですが、彼女は、事務秘書官といって、法務大臣としての齋藤氏の仕事をサポートしています。一方の福田氏は政務秘書官。法務省とは関係のない、党関係やその他の仕事の補助を行っているのです。福田氏は仕事ができる逸材でありながらシャレもわかる才媛で、関係者には“北川景子じゃない方の秘書官です”と自己紹介しているそうです。齋藤氏の仕事ぶりを間近でみながら、自らも政治の世界で活躍したい、との思いを強くしていったということでした」

 そんな彼女が候補者に選ばれた東京18区といえば、あの総理大臣経験者・菅直人氏の牙城。前回の選挙では、民進党から紆余曲折を経て自民党に籍を移した、菅氏の愛弟子・長島昭久氏との“師弟対決”を見事制し、防衛に成功している。自民党候補者には決して甘くない選挙区だ。

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