岸田首相がメンツにこだわった「ウクライナ訪問」 タイミングは良かったのか悪かったのか

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首相秘書官の舌禍が

 また、メディアが盛り上がらなかったのには、別の要因もあるという。

「少し前にLGBTへの差別発言が報じられて更迭された荒井勝喜秘書官がいましたね。彼はそれまで政権の影のスポークスマンとして細かなことまでしっかりと説明してきたのですが、あの発言で職を追われることになりました。発言自体、何の申し開きもできないとは思いますが、ああいうことがあると、元々話さなかった政権幹部が余計に“口チャック”してしまいます。今回も荒井さんのような“おしゃべり”がいたらもう少しメディアが友好的に取り上げたかと思いますが、そうはならなかった。困難な訪問を実現したわりには、スルーに近い状況だと言っても良いのではないでしょうか」(同)

 帰国した岸田首相はすぐに国会に出席。そこで待っていたのは、ゼレンスキー大統領にお土産で持って行った広島の名産品「必勝しゃもじ」が「不適切」ではないか、という野党からの批判であった。

 命がけの戦いが続くウクライナとの緊張感のギャップを感じるのは首相だけではないだろう。

デイリー新潮編集部

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