“ガーシー容疑者”を待ち受ける「海外逃亡」の悲惨な末路 当局「実家捜索」の真の狙いと強制送還の現実味

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過去には「自殺」に「射殺」の事例も

 一方で、ある捜査関係者は「仮に国外逃亡を続けたとして、その最期は悲惨なものも少なくない」と話す。

 03年に東京都奥多摩町で男性(当時26歳)の切断遺体が見つかった事件で、警視庁は直後に国外逃亡した主犯格の男と紙谷惣被告(48)を殺人容疑などで国際手配。紙谷被告は20年、逃亡先の南アフリカの日本大使館にみずから出頭して「カネがなく、生活が苦しいから帰国したい」と訴えた。主犯格の男は17年に同国の海岸で遺体となって発見され、「迷惑をかけた」といった趣旨の遺書が残されていたことから自殺と見られている。

「他にも、全国で5000人以上から約63億円を不正に集め、出資法違反に問われた競馬ファンド『東山倶楽部』元役員で主犯格の男は07年の家宅捜索直後に海外逃亡。当時、“唸るほどのカネを持って逃げた”と言われたが、16年に逃亡先の香港で死亡していたことが後に判明した。他にも1970年代に愛知県で起きた殺人事件では、容疑者がブラジルに逃亡したものの、協力者の裏切りに遭ってアマゾンの奥地で現地警察に射殺されたケースもある。お金を持っていても、孤立すれば居場所はなくなり、困窮したり逃亡が頓挫するケースは多い」(捜査関係者)

 しかし、前出の小川氏は「ガーシー容疑者のように有名人で周囲に仲間もいるケースは例外だ」として、長期間の逃亡も可能との見方を示した。とはいえ、逃亡生活がいま以上に「快適」なものになるとは思えず、包囲網をかいくぐるのはそう簡単でないようだ。

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