狩野英孝はゲーム実況者として屈指の人気者…スキャンダルがあっても生き残る“秘密”とは

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 一昔前に比べると、芸能人に対する世間の見方は大きく変わった。以前は芸能人が何らかのトラブルを起こしたとしても、その後に何事もなかったように芸能活動を続けることができるケースが多かった。

 しかし、いまや芸能人にとって、スキャンダルとはイエローカードではなくレッドカードに近いものになりつつある。単なる警告だけで済まされるケースは少なく、一発退場を余儀なくされることも多い。

 取り返しがつかないほど人気や好感度を急落させてしまったり、そのまま引退してしまったりすることもある。もともとイメージが良かったタレントほど、そのダメージは深刻なものになりがちだ。

 笑いを生業とする芸人でもそれは同じことで、「芸のためなら女房も泣かす」という前時代的な価値観はもはや通用しない。売れっ子の芸人が不倫スキャンダルや金銭トラブルで活動を休止してしまったりする事例も相次いでいる。

 その点、狩野英孝は特異な存在である。不倫、六股(のちに本人が「八股」と訂正)、未成年女性との淫行疑惑と、数々のスキャンダルにまみれながらもしぶとく生き残り、いまだに愛すべきポンコツ芸人として活動を続けている。

「千鳥のクセがスゴいネタGP」(フジテレビ)で歌ネタを披露して話題になっていたし、自身のYouTubeチャンネル「狩野英孝【公式チャンネル】EIKO!GO!!」でのゲーム実況企画が大人気で、登録者数は150万人を超えた。いまやゲーム実況者としては国内屈指の人気を誇っている。

 不倫騒動ひとつで身を滅ぼすタレントが数多くいる中で、なぜ狩野だけが許されているのか。その秘密は、彼の中に眠る「かわいげ」の埋蔵量が尋常ではないからだ。

自分の面白さに気付いていない

 タレントとしての狩野英孝の魅力は、本人が思っている自分と他人が見ている自分との間に「ズレ」があることだ。このズレ具合が実に絶妙なのだ。

 芸人としてあれだけ長く活動しているのに、狩野はいまだに自分の面白さに気付いていない。テレビの収録に臨むと、自信があるときほどオンエアではカットされていて、手ごたえがないときほど面白がられて評判がいいのだという。

 そんな狩野の一世一代の大仕事と言えるのが、あの伝説の謝罪会見である。未成年女性との淫行疑惑を報じられた狩野は、報道陣に囲まれて釈明と謝罪を行った。相手の実年齢に気付いたきっかけを「野生の勘」と語るなど、彼らしい珍回答・珍発言を連発し、日本中を爆笑の渦に巻き込んだ。

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