【どうする家康】溝端淳平演じる闇落ちの悪役「今川氏真」は、滅亡したのになぜ生きながらえたのか
駿河国(静岡県東部)の領主だった今川義元の嫡男で、あとを継いだ今川氏真を、大河ドラマ『どうする家康』では溝端淳平が好演している。 溝端自身がインタビューに答えて、氏真について「悪役」「闇落ち」「劣等感のかたまり」などと語っていたが、実際、そうした氏真像が描き出されている。
徳川家康は竹千代と呼ばれた8歳のときから、三河国(愛知県東部)の岡崎城主という身分のまま、駿府(静岡県静岡市)の今川義元のもとで人質になっていた。だから天文11年(1542)生まれの家康は、天文7年(1538)生まれの氏真とは幼馴染の間柄だった。...