大谷翔平の大活躍を支えた寝具メーカーが明かす「睡眠への徹底したこだわり」 機内にマットレスを持ち込み、睡眠時間は?

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「一緒にいて心地よい男」

「一平君のことはよく覚えていますよ」

 とはその岡島氏ご本人。

「僕がレッドソックスからNYヤンキースに移籍が決まった際に、彼も通訳に決まりました。一緒にキャンプ地に入り、食事の世話や練習場の手配などもこなしてくれたんです。本当に気が利く人でしたよ」

 が、正式入団直前、メディカルチェックに引っ掛かり、岡島氏は契約解除。水原氏も職を失ったという。

「お互いショックでね。でも彼はそのまま練習に付き添ってくれましたよ。今でこそ大谷君とキャッチボールをしているところがテレビに映っていますが、当時はキャッチボールが怖いと言っていた。その代わり、ランニングに並走してくれたり、練習風景を録画してブログにアップしたりしてくれたんです。それもあって、私はソフトバンクに入ることができ、彼も後に日本ハムに通訳として入団することになった」

 そこで大谷と出会い、意気投合。彼のメジャー入りを機に請われて渡米し、今に至るわけだ。

「実は彼、大のバスケ好きなんですよ」

 と岡島氏が続ける。

「練習に付き添ってくれる時の格好も必ずバスケ風。ランニングの時も、マイケル・ジョーダン仕様の長めの短パンとバスケットシューズで走るんです。“重いだろう”と言っても“いや、全然走れます”って笑ったり。そんな一緒にいて心地よい男だからこそ、大谷にも日本代表にもこれだけ頼りにされたんでしょうね」

週刊新潮 2023年3月30日号掲載

特集「『大谷ジャパン』鮮烈なる残光」より

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