大谷翔平の大活躍を支えた寝具メーカーが明かす「睡眠への徹底したこだわり」 機内にマットレスを持ち込み、睡眠時間は?

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新しい野球ファンを創出

 激闘の決勝戦が終わり、2週間にわたる戦いに幕を閉じたWBC。現役バリバリのメジャーリーガーをそろえた日本代表の快進撃は、なお鮮烈な残光を放っている。大会MVPに選出された大谷翔平(28)、そして彼をサポートした周囲の人々が果たした大仕事について改めて振り返る。

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 3月22日(日本時間)の決勝戦を終え、WBCは終幕した。

「宮崎でのキャンプから始まってこの1カ月間、経済効果はものすごく大きいものでしたよ」

 と語るのは、関西大学の宮本勝浩・名誉教授(経済学博士)。

「2月に私が想定したところ、日本代表が優勝した場合の国内での経済効果は約596億円。が、その後の観客動員数などは当時の予想を超えていますから、最終的には、600億から650億円になるのではないでしょうか」

 これがどれくらいすごいのか。昨シーズン、ヤクルト・スワローズは村上宗隆(23)の三冠王獲得に沸き、セ・リーグを制したが、

「その効果は1シーズンで約451億円ですから、WBCは1カ月でそれを上回ります。あるいは、上野動物園のシャンシャンが先月、中国に帰りましたが、経済効果はおよそ5年半で約600億円。ひと月でそれにも並んでしまいそうですね」

 前回のWBCの経済効果は300億円にも満たなかったという。今回との違いは、

「とりわけ大谷選手の出場が大きいと思います」

 と、宮本教授が続ける。

「大谷選手のおかげで、野球に関心がない中高年の女性の方々がテレビを見たり、新聞や雑誌を買ったりするなど、新しい野球ファンが創出されました」

“一緒に世界一を目指しましょう”

 1次ラウンドから決勝に至るまで、投打の二刀流で結果を残した大谷。その役割はグラウンドだけにとどまらず、例えば今大会、ペッパーミルのパフォーマンスで話題をさらったメジャーリーガー、ラーズ・ヌートバー(25)に代表入りの声をかけたのが、大谷の通訳である水原一平氏(38)であることは知られているが、

「ダルビッシュが出場を決めたのも、大谷からの誘いが大きな決め手となったそうです」

 と秘話を明かすのは、野球評論家の高木豊氏である。

「WBC開幕の直前、私のYouTubeにダルビッシュが出演してくれたんです。その際に彼から聞いた話では、アメリカに長期間家族を残すことになるため、当初、出場は現実的ではないと考えていた、と」

 しかし、そんな時に来たのが大谷からのLINEだった。

「“一緒に世界一を目指しましょう”と奮起を促されたそうです。それを見て、あれだけすべてのものを手に入れている大谷が言うなら、とダルビッシュは前向きになった。ダルビッシュが参加し、リーダー役を務めたことはチームにとって本当に大きかったよね」

 投手、打者だけではなく、広告塔、さらにはスカウト役まで含めれば、「三刀流」「四刀流」まで務めたことに。なるほど、今回の日本代表が「侍ジャパン」ならぬ「大谷ジャパン」と言われたのも当然なのである。

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