いよいよ復帰するオートレーサー「森且行」の現在地 専門家は「2度も大ケガする選手は珍しい。このまま低迷すれば…」
森の美学
オートレースの選手生命は長い。現役最年長は76歳。しかし、どんな選手でも70代まで続けられるわけではないという。
2022年の賞金ランキングは、1位が鈴木圭一郎選手(28)で約9800万円、2位が青山周平選手(38)で約9000万円、3位が早川清太郎選手(40)で約4200万円という順位になっている。
「オートレース選手の平均年収は約1200万円ですから、トップ選手がどれだけ突出しているかが一目瞭然です。ただ、賞金ランキングに名を連ねるような選手が70代まで現役を続けるケースは稀でしょう。ランキングが下がり獲得賞金が少なくなっていくにつれ、引き際を考える選手が増えていくからです」(同・記者)
もちろん復帰後の森が「細く長い選手人生」を選び、高齢になっても現役にこだわったとしてもまったく不思議ではない。
「とはいえ、SMAPの元メンバーだった森さんは、オートレースのトップ選手以上の社会的注目を常に集めてきました。森さんは“トップレベルのオートレース選手”というポジションにこだわりを持っています。彼の美学を考えると、もし復帰後に成績が低迷するようなことがあれば、引退を考えるかもしれません」(同・記者)