オリックスは「近藤、吉田で3、4番を組むはずだった…」 夢の打線は幻に…今オフは山本由伸“流出”の難題

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オリックスは“生涯契約”を用意

 これら球場の特徴と吉田の特長を重ね合わせた上で、レッドソックスは獲得を判断した。それも昨オフの鈴木誠也外野手(カブス)の5年総額8500万ドルを超える巨額投資。前出のオリックス関係者が言う。

「当初は吉田のポスティング移籍に失敗し、残留することも想定していた。その時は複数年で生涯オリックスに近い契約を提示する備えがあった。これだけの金額が付いたことにも、契約までのスピードにも驚いた」

 しかし、吉田のWBCでの勝負強さを振り返ると、レッドソックスの評価が妥当なモノになることを予感させる。

 一方で昨オフに海外フリーエージェント(FA)権を行使した近藤を巡っては、楽天を除くパ・リーグ5球団の争奪戦になった。日本ハムは新庄剛志監督の采配に疑問を抱いていたことで、ロッテと西武は資金力で脱落した。

 最終コーナーではオリックスとソフトバンクの一騎打ちに。

「近藤は単身赴任した際の関西の自宅まで目星を付けていた。うちに決まりだと疑わなかったが、最後にソフトバンクが大きく上回る額を提示してきた。強いチームでのプレーを求めていた近藤にとってはソフトバンクに見劣りする環境ではなかったと思うが、金銭面では他選手とのバランスを考えると、マネーゲームには限度があった」(オリックス関係者)

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