WBCはサッカーW杯を超えた…視聴率から読み解く、オワコンといわれた野球中継の“課題と光”
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で劇的な優勝を果たした侍ジャパン。おかげで視聴率も大爆発した。1次リーグから決勝まで、世帯視聴率は全試合で40%を超えた(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)。野球中継はオワコンどころか再びサッカーを超えたとの声もある。
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侍ジャパン全試合の視聴率は以下の通りだ。
◎1次リーグ
●9日(木)19時~:対中国【8-1】TBS 世帯41・9%/個人27・1%
●10日(金)19時~:対韓国【13-4】TBS 世帯44・4%/個人28・9%
●11日(土)19時~:対チェコ【10-2】テレ朝 世帯43・1%/個人28・7%
●12日(日)19時~:対豪州【7-1】テレ朝 世帯43・2%/個人28・7%
◎準々決勝
●16日(木)19時~:対イタリア【9-3】テレ朝 世帯48・0%/個人31・2%
◎準決勝
●21日(火・祝)8時~:対メキシコ【6-5】TBS 世帯42・5%/個人26・8%
◎決勝
●22日(水)8時~:対アメリカ【3-2】テレ朝 世帯42・4%/個人24・3%
最高視聴率は16日の準々決勝、対イタリア戦の世帯48・0%、個人31・2%だった。民放プロデューサーは言う。
占拠率は9割!
「決勝の数字が低かったのは、平日朝7時からの放送(試合は8時から)だったせいでしょう。それでも42・4%を取ったのには驚きました。個人視聴率は24・3%で、占拠率はなんと89・2%でした。これらの数字は放送された223分間の平均値ですから、テレビ接触率はほぼ100%と見ていいでしょう。平日の朝というのに、サラリーマンは出社せずに在宅に切り替えたのか、学生は学校をサボったのか、どうやって観戦していたのか想像してしまいますね」
準決勝と決勝は、その日の夜に再放送までされた。
「TBSが夜にダイジェスト版を再放送しましたが、準決勝は19・8%(個人13・1%)、決勝は22・2%(個人14・0%)を記録しました。準決勝の生中継はもともとTBSでしたが、決勝はテレ朝。そのためTBSは、実況に自社の新タ悦男アナを使い、解説には上原浩治と槙原寛己を起用した中継映像を録画し、それを編集して再放送しました。日本の優勝を信じて放映権を獲得していたからこそできた“緊急放送”でした。それにしても、これだけ見てくれた人がいると、“プロ野球はオワコン”“テレビ離れ”なんて誰が言った?という感じですね」
WBCは特にF3層(50歳以上の女性)が見ていた、といった報道もある。
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