NHK 春の改編で地方から東京へ異動になる期待の女子アナは2人 異色の経歴にも注目

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営業からアナウンサーに“転身”

 2人目はNHK大阪放送局の畠山衣美アナ。熊本県熊本市出身で津田塾大学在学中は放送研究会の会長だった。卒業後の15年4月に入局しているから、年齢は30代あたりだろうか。

 初任地は新潟放送局だが、実は変わった経歴の持ち主でもある。最初は営業担当の職員(放送管理・営業企画職)だった。昨年6月23日に「あさイチ」の「愛でたいnippon 大阪」特集に出演。その際、NHKアナウンス室の公式ツイッター が彼女について「営業担当の職員として入局して8年目、そこからアナウンサーになって5年目、大阪に住んで3年目」と紹介している。

 故郷の熊本放送局に異動したのは入局から3年が過ぎた18年7月。察するに、そのタイミングでアナウンサーに転身したようだ。さらに、当初は「内田衣美」だったが熊本で「畠山衣美」に変わっているので、異動の前後に結婚したのかもしれない。

 熊本時代は主に県内のニュースや中継、リポートを担当。異動した当初は突如現れた“謎の美人女子アナ”として地元で話題になったのだとか。全国放送の番組にも出演し、19年4月30日には特番「ゆく時代くる時代~平成最後の日スペシャル~」で熊本の病院からの中継を担当している。

“笑いのセンス”も磨いた大阪時代

 20年4月から大阪放送局勤務となり、大阪発の「きょうの料理」の進行役やラジオ第1「上方演芸会」の司会などを担当。さらに昨年7月25日からは「NHKニュースおはよう関西」のキャスターを隔週で務めている。

 さらに「あさイチ」の関西特集でも、リポーターとして数回出演。特に印象的だったのは前述の昨年6月23日の放送で、「大阪のイイところ・不思議なところ」という話題になったときのことだ。

 大阪に赴任した当時の畠山アナは、「モータープール(大阪を中心に駐車場を指す言葉)」の意味が分からず、最初は「ものすごく速く流れるプール」かと思ったのだとか。その後、出演者の1人にモータープールを“天丼(同じボケやギャグを繰り返して笑いを生み出す手法)させる”質問をしたことでスタジオ中に爆笑を起こした。場を盛り上げる効果的な“フリ”をベストなタイミングで繰り出した対応力は、実にお見事だったとしか言いようがない。

 東京で代役を務めた経験も豊富だ。「NHKニュースおはよう日本」では昨年9月10日と11日に森下絵理香アナの代理キャスターを、「ニュースウオッチ9」ではこれまで何度もフィールドリポーターを代理で担当した。今回の東京進出で担当が予定されているのはその「ニュースウオッチ9」で、しかもリポーターを務めることになっている。

 大阪時代最後の大仕事は、先ごろ開幕した「第95回記念選抜高等学校野球大会」(センバツ高校野球)の開会式実況。果たして東京でどのような活躍をみせてくれるのだろうか。

上杉純也

デイリー新潮編集部

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