「120キロ台の遅球」で智弁和歌山を翻弄…「投手歴1年半」英明の右腕が見せた“常識外れの投球術”
キャッチボールのような腕の振り
連日、熱戦が続いている選抜高校野球。大会で最初に“サプライズ”と言える結果を残したのは英明(香川)だった。3月19日に行われた大会2日目の第3試合、甲子園春夏合わせて4度の優勝を誇る、智弁和歌山(和歌山)を相手に、3対2で見事に勝利した。【西尾典文/野球ライター】
前評判では、強打を誇る智弁和歌山が圧倒的に有利と見られていた。試合前のシートノックが終わった際に記者席の近くを通りかかった、ある球団のスカウトは、両チームの選手を見比べて「(智弁和歌山の体が大きくて)体格の差があり過ぎる。...