京都タリウム殺人、資産家の叔母が「植物状態」 直後から不動産が容疑者の名義に変更

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「そんな悪いことをするのかなあ」

 叔母が倒れると、彼女が持っていた一部の不動産の所有権は、宮本容疑者や彼を代表とする会社に移転し始めたのである。

 先の元夫が回想する。

「一希くんはそんな悪いことをするのかなあ、とも思うんです。僕も彼女も彼のことはとてもかわいがっていて、小学校に入る前には両親に代わってディズニーランドに連れて行ったこともあった。ただ、いまはベンツのGクラスに乗っていると聞いて驚きました。宮本家は資産家でも、ぜいたくを好まない家ですから」

 京都の闇に消えたはずの“過去”だった。しかし、「タリウム事件」の妖しい光が時を経て、その輪郭を朧(おぼろ)げに照らし始めている。

週刊新潮 2023年3月23日号掲載

特集「『京都タリウム殺人』資産家叔母も『植物状態』に警察が重大関心 “ボンボン容疑者”に『死とカネ』の匂い」より

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