京都タリウム殺人、資産家の叔母が「植物状態」 直後から不動産が容疑者の名義に変更
将来ある女子大学生が殺害された「京都タリウム事件」には多くの謎が残されている。容疑者が黙秘を続ける中、大阪府警が関心を寄せるのが「叔母」の存在だ。半世紀前から不動産業で財をなしてきた資産家一家の異変。そこには死とカネの匂いが漂っていた。
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日本がコロナ禍に見舞われ、混乱が続いていた2年ほど前のことである。
知人からかかってきた電話の内容に、京都に住むある男性はたじろいだ。
「“彼女”が意識不明になっていて、長い間、意識が戻らない。...