トラブル続出の「大間まぐろ」が、それでも“ひとり勝ち”する理由 寿司店主も「“大間”と言えば客が喜ぶから…」
戸井、三厩(みんまや)、奥戸(おこっぺ)、蛇浦(へびうら)、大畑――。あまり聞きなれない地名だが、これらは全て極上の食材と深い関係がある。決して全国区とは言えないものの、実は、青森県の大間に肩を並べるほど高級な本マグロの産地なのだ。【川本大吾/時事通信水産部長】
東京・豊洲市場(江東区)の初競りで、1本数億円という超高値を付けるなど、今や「日本一のマグロ」との呼び声も高い大間産だが、このところ、現地は混乱気味だ。3月10日に大間の水産業者2人が漁業法違反罪で起訴されたほか、大間などの漁業者22人も略式起訴された。...