「罠の戦争」はいよいよ最終章へ 鷲津了を裏切った事務所の人間は誰なのか
これからが最終章
他局の冬ドラマが次々と終了する中、草なぎ剛(48)が衆院議員・鷲津亨役で主演しているフジテレビ系「罠の戦争」(月曜10時)が、20日放送の第10話から最終章に入る。物語は息子が大ケガをさせられた鷲津の復讐劇だけでは終わらない。
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他局の冬ドラマは全9話か全10話で、大半は終了した。しかし、「罠の戦争」のクライマックスはこれから。第10話から最終章に入る。
最終章を前にして鷲津亨は闇落ちした。秘書として仕えながら、それでいて軽蔑していた犬飼孝介・元内閣府特命担当相(本田博太郎・72)と同じく、不誠実な政治家になってしまった。
今後も転落したままなのか、それとも元の誠実で頼りがいのある男に戻るのか。それが最終章の最大の見どころになるだろう。
裏切り者は誰なのか
一枚岩だった鷲津事務所にも亀裂が入っている。秘書3人の中に裏切り者がいることが分かった。「週刊ライズ」に鷲津を糾弾する記事が載ったからだ。
「鷲津亨総理補佐官に政治資金規正法違反の疑い/政治資金パーティで30万円の記念品代を90万円と計上か」
週刊誌に情報をリークしたのは鷲津の犬飼事務所時代の先輩秘書・虻川勝次(田口浩正・55)。虻川はこの記事を手土産に、鷲津の宿敵・鶴巻憲一(岸部一徳・76)の私設秘書になった。
しかし、鷲津の秘書ではない虻川が、1人で鷲津事務所の会計帳簿を閲覧するのは不可能。それでも虻川は帳簿を見ている。虻川は鷲津に向かって意味深な発言をした。
「記念品代の水増し。犬飼事務所では普通にやってたからな。今もやってんだろうなぁーと思ったら、案の定だったな」(虻川、第9話)
会計帳簿を確認できていなかったら、「案の定」とは言えない。また、「やっているだろうな」という推測では記事を書かせられない。鷲津事務所の誰かが協力した。
裏切り者は誰なのか。虻川と近かった政策秘書の貝沼永太(坂口涼太郎・32)か、紅一点の蛍原梨恵(小野花梨・24)か、それとも融資斡旋の陳情を鷲津が粗末に扱ったために運送会社経営者の兄が自死した蛯沢眞人(杉野遥亮・27)か。
物語を観ている限り、蛯沢は兄の陳情をぞんざいに扱ったのが鷲津であることをまだ知らない。半面、知り得る立場にはある。蛯沢が第9話で国会議事堂を見ながら悄然と立ち尽くしていたのが気になる。
鷲津には鶴巻や虻川ら厄介な外敵が多いが、最も恐ろしいのは近くにいる正体不明の敵に違いない。政界でなくてもそうだ。
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