娘が産まれて“外注”になった41歳夫の悩み…悪友から見せられたスマホで知った“妻の秘密”とは
どうしてもしたい、と伝えるも…
結婚生活はつつがなく過ぎていったが、彼の唯一の不満は冒頭にあったように「レス」だった。子どもが産まれてしばらくたったころ誘ってみたのだが、妻は「子どものことが気になって、そういう気分じゃないの。ごめんなさい」と素直に言った。きみが謝ることじゃないよと彼は言ったが、「夫婦なのに」という気持ちはくすぶっていた。
「結婚前、彼女はわりと積極的なタイプだったんです。でも妊娠してからは極端にスキンシップを避けるようになった。母としての本能なのかなと思ったから、僕も我慢していたんですよ。でも娘が2歳になっても3歳になってもダメだと言う。その話はだんだんタブーになっていった。それ以外は理想的な関係だったんですけどね」
それだけが抜け落ちてしまうなら、「外注するしかない」と彼は考えた。行ったこともなかった風俗店にときどき足を向けるようになった。疑似恋愛をするつもりはなかった。単純に性欲を発散させればそれでよかった。だが、どこか虚しい気持ちが残る。
「あるとき妻のベッドに潜り込んでいきました。どうしてもしたい、愛してると自分でも恥ずかしくなるような言葉をささやきながら。妻は受け入れてはくれたんですが、楽しそうではなかったですね。人生で唯一愛した人なのに……。そんなにオレとするのが嫌なのと尋ねたら『今の私はたぶん100パーセント母なのよ、ちっとも女の気分になれないの』と友里菜が泣き出してしまったんです。彼女自身がつらいんだと思うと、自分がただのノーテンキに思えてきて、本当にごめんと謝るしかありませんでした。いつまででも待つからというと、『私こそごめん。風俗に行ってもいいから』って。そんなせつないこと言うなよと手をつないで寝ました」
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