女性秘書官を地方にまで連れ回す斎藤法務大臣 「メンタルにきているのか、暗い顔をしている」

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ワーカホリック

 言うまでもなく、手話フェスタも元県議の葬儀も「法務大臣」ではなく、「政治家」斎藤健としての地元行脚だ。市政報告会を開いた市議に聞いてみても、

「昨年初当選し、後援者の方々を集めて報告会を行いました。そこに来ていただいて驚いています。大臣はあいさつの後、テーブルを回って話をされていましたね」

 やはり政治家としての地盤涵養(かんよう)活動の一部であることがわかる。

「斎藤さんは一言で言えば、ワーカホリックですよ」

 と言うのは、斎藤大臣の地元事務所関係者だ。

「自分にも厳しいですが、他人にも同様。斎藤事務所といえば、永田町では“ご難場”として有名です」

 労働条件もハードで、

「今はゆるくなりましたが、以前は秘書の休みは週1日でした。電話には必ず出ろ!と言われ、出られずに折り返しが遅いと不機嫌になる。暴力を振るうことはありませんが、ミスをすると“何で?”“何で?”と言葉責めが始まり、謝っても“すみませんじゃないだろ”となる。地元回りで道を間違えたり、渋滞にハマったりすると座席で舌打ちが始まります。だから運転手の中には、前日に予行練習をする者もいました」

酒席が好きでノリも良い

 別の事務所関係者も言う。

「本人は通産省出身。“通常残業省”と言われたほど仕事がキツい所ですが、それに耐え抜いてきただけに、周りもできるはず、できなければならないとの意識が強いんです。本人も官僚時代、当時の深谷隆司大臣の秘書官を経験し、昼夜問わず働かされた。その記憶があるからこそ、中村さんも同じようにできると思っているのではないでしょうか」

 一方の中村秘書官について、知人に聞くと、

「現在43歳で、2007年に司法試験に合格しています。横浜や青森、大阪などの地検に赴任し、法務省では国際畑で活躍。各省のエースが付く秘書官に抜てきされました。仕事熱心ですが、おしゃれで女優顔負けと言われるほどルックスも目立つ。酒席が好きでノリも良いですから上司の覚えもめでたく、本省でキャリアを重ねる『赤レンガ派』のホープとして期待されています」

 仕事に厳しい上司と、それに応えんとする優秀な部下。が、

「大臣になって意気軒昂な斎藤さんに対し、中村秘書官は疲れが目立ち、メンタルにきているのか、暗い顔をしていることもあるそうです」(前出・自民党関係者)

 壊れやしないかと、周囲は気をもんでいるという。

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