丸川珠代議員の“義理チョコ配り”は公選法違反の疑いが お返しは高級ワイン
かつて民主党政権の子育て政策を問題視して浴びせた「この愚か者めが!」というヤジが長き時を越えて壮大なブーメランとして返ってきた丸川珠代参院議員(52)。その傷口に塩を塗るようで恐縮だが、バレンタインデーを巡る疑惑まで取り沙汰されている。
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少子化の進行で子ども手当を含む対策が喫緊の課題となる中、「愚か者」発言が再度脚光を浴びて、マスコミの取材に丸川議員は反省の意を示した。その彼女、最近では衆院への鞍替えがささやかれている。
政治部記者が言う。
「10増10減による衆院の小選挙区の区割り変更で、東京の小選挙区は25から30に増えることになります。丸川さんが所属する安倍派は一つでも多くの選挙区を取るために、派閥幹部の萩生田光一政調会長が新選挙区にねじこもうとしているといわれています」
最低でも50万円以下の罰金
安倍晋三元総理から声がかかり2007年に政界入りした丸川議員は、環境大臣、五輪担当大臣、党広報本部長などを歴任。現在は参院幹事長代行という要職にある。特に環境省へは思い入れが強いようで、
「丸川さんは毎年バレンタインデーのチョコを環境省幹部に渡しているんです」
とは参院自民党関係者。丸川議員が環境大臣を務めたのは15年から16年のこと。その頃から続く感謝の意を義理チョコとして渡しているのだから、ほほ笑ましい限りではないか。だが、と関係者が続ける。
「丸川さんは参院の東京都選挙区選出です。当然ながら環境省は東京都に所在しているので、その職員にチョコを配るのは公選法に抵触する恐れがあるのです」
公選法に詳しい神戸学院大学教授の上脇博之氏の解説。
「高価なチョコでも義理チョコでも、お金を出さないと買えない有価物を選挙区内で配ることは、公選法199条の2第1項に定められている寄付の禁止に該当します。罰則は最低でも50万円以下の罰金となります」
公選法では「選挙区内にある者」に寄付をしてはならない、とあり、都民でなくとも、都内で勤務している者への寄付も禁じられている。ちなみに公訴時効は3年である。
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